いつか晴れてほしい空2

ママが社会、教育、生き方について思うあれこれ。

中学受験のメリットとデメリット

私ごとだけど、私は中学受験をしてない。

小学生の頃は勉強しなさいとか言われた記憶はなく、勉強をガツガツやった記憶は全くない。

負けず嫌いだったのと百点とると親が喜んでくれるからうれしくて、(点数が悪くても残念そうな顔をするだけで、それで、怒られたことはない。でも、一番悔しいのは私自身だった。)

言われなくとも毎日1時間くらいは勉強していて、学校の勉強は問題なかった。勉強は好きだった。

一度、クラスのみんなが行ってた進学塾にお試しで行ったけれど、つるかめ算の公式?を覚えるの理由がわからなくてすぐに辞めた。

 

そんなわけで毎日のように仲良し4人で外や家で遊んでいた。遊んで楽しかった記憶しかない。

近くのほとんど森のような公園で秘密基地を作ったり、秘密の通路を見つけたり、虫や植物を観察したり。駅伝の練習もした。

家の中では百人一首したり、ボードゲームしたり、トランプしたり、かくれんぼしたり。すでに世の中ではテレビゲームは大人気だったけどほとんど遊ばなかったな。

夏休みは毎朝近くのプールで泳ぐことから始まり、午後は外で遊ぶ。

 

今でもこの4人で会って今度は子ども同士を遊ばせてる。

 

小学生のときさんざん遊んで、勉強を嫌いになることもなかった。だからこそ中学、高校と楽しく、集中して勉強でき、進学できた気がする。

 

 私の周囲は中学受験経験者が多く、

彼らは中学受験は当然という考えだ。

 

最近は、先日記事にしたような「学び」を重視したような学校もあるようで、とても魅力的だ。試験も自分の考えを述べるような形式のようだ。高校受験がない分、思春期をのびのびと過ごせるのかもしれない。

 

でも、と思うのだ。

中学受験のデメリットは?

受験勉強に追われて子ども時代ののびのびとした時間は失われてしまう。

あの時間は私にとっては宝物のような時間で、今の私にどんな影響を与えているのかはわからないけれど、確実にいい影響を与えている。だから私は「変わってる」と言われるのかもしれないけど。。

 

私に良かったことが私の子どもに良いとは限らない。以前と遊ぶ環境が変わってしまったというのもある。私が好きだった森は木がほとんどきられ、すっかり見通しの良い「安全な」公園となっていた。そこに秘密などなく、面白さもない。

 

子どもの性格を見ながら、慎重に決めていきたい。

 

 

中学受験が子どもをダメにする (幻冬舎ルネッサンス新書)

中学受験が子どもをダメにする (幻冬舎ルネッサンス新書)

 

 

自分が過労死しないために学ぶー「学ぶとはどういうことか」

電通の過労死について考えたこと。

 

再発防止のために

雇用側の意識の変化は当然だが、

雇用される側も防衛のために意識の変化が重要だ。

 

企業や組織の誰かが決めた過労マニュアルを習得すること、あるいは世間のいう「勝ち組」になることが唯一の正解だと盲目的に思い込むのではなく、

そのような価値観を疑い、考える意識の変化だ。

”自分にとっての真の幸せをもたらす生き方は何か?”

 

 

佐々木毅さん(東大元総長)の『学ぶとはどういうことか』という本によれば、「勉強」、「学ぶ」は次のように説明できるそうだ。

 

「勉強」・・手本と回答がある。受け身。『わかっていること』の再確認。判断力と行動に限界がある。手本やマニュアルを誰よりも早く習得する→学校秀才

「学ぶ」・・『わかっていること』を『疑い』、『わかっていないこと』に挑戦すること。自発性を伴う。危機や非常時、想定外を乗り越える判断力と行動につながる。

 

「勉強」がないと「学ぶ」ことができないが、「勉強」をしていれば「学ぶ」態度が自発的にでてくるとも限らない。

多くの人が「勉強」でとまったまま満足している。

 「学ぶ」ことが自身の人生の危機を乗り越える力となるだろう。

 

かくいう私も、社会人になって人生の危機を前に初めて、「学ぶ」ことに出会い、乗り越えることができた。私にとって、もっとも大切なものを失わずに済んだ。

 

「勉強」だけでなく、「学ぶ」ことにも目を向けてみたら過労死から身を守ることができるかもしれない。

 

さて、この本を読んでみて。

日本は明治維新と戦後と大きく社会体制が変わったけれども、それは内部からの変化というより外圧による変化だった。「勉強」は得意で熱心に取り組むが、「学ぶ」ことがない結果なのだろう。「勉強」は既存の価値や権力に忠実なのに対し、「学ぶ」ことは既存の価値や権力への挑戦で、リスクが伴うからだ。また、「学ぶ」環境が整っていないからだ。

生産過多で地球環境の限界もきている中で日本がこのままこれまでと同じように前に進むことはできない。考え方や価値観の変化が必要で、このとき「勉強」だけではなく、「学ぶ」ことが力になる。

だから、「学ぶ」態度を引き出す教育環境を整えることが必要だ。

受験や就活、過労など目の前に次々と迫る課題に追われることなく、「学ぶ」時間を確保できるようにする。小学生の頃から「勉強」とともに「学ぶ」態度の基本である、答えのわからない問題について考える機会を多く設ける。社会の「学ぶ」態度への寛容さも重要だ。

「学ぶ」ことがみらいにつながる。

 

 

学ぶとはどういうことか

学ぶとはどういうことか

 

 

 電通の過労死事件があったにも関わらず、こんなのがまかり通ってます。↓

 

itusora.hatenablog.com

 

 

 

言葉の伝え方

キーワードってわかりやすく伝えているようで

わかりにくくしているかも?

 

仕事上、人と話す機会が多いけれど、

同じ言葉で

喜ぶ人、怒る人、様々。

 

どんな言葉なら全員に意図が伝わるのか?

日々いろいろな言葉を試してみるものの、

そう上手くいかない。

 

日常の些細なやり取りでも、

キーワード一つに集約することなんて難しい。

 

必ず丁寧な言葉の意味のすり合わせが必要となる。

 

どういう意味、意図でその言葉を使用しているか?

その言葉にどのような背景があるのか?

 

わかったつもりですり合わせしないとお互い誤解したまま進み、いずれ不信につながってしまう。

 

この記事の背景となっている本。

ちょっと前に出版されたものだけど。

私みたいな政治とか社会を考えたい、政治初心者に優しい本です。