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いつか晴れてほしい空2

小学生のママが社会、教育、生き方について思うあれこれ。

<口コミ>映画『人類遺産』を観て

『人類遺産』という映画を見にいった。

 

観るよりも感じる映画が好みなので、

不要な説明やセリフの省かれた

この映画は私好みだろうと思って、

さっそく見に行ってしまった。

 

人がいなくなって廃墟となった町や、建物、道、遊園地などが定点から

自然音のみで淡々と写し出される。

 

一場面一場面が芸術的で映画館ではなくて、

美術館にでもいるようだ。

 

廃墟のイメージはというと、

不気味だとか寂しいとか

だと思う。

 

この映画はあまりそういった感覚にはならなかった。

 

なぜか?

 

廃墟に、常に自然の気配を感じるからだ。

 

道路のヒビ割れからぼうぼうに生えた草、

劇場の朽ちた天井から降り注ぐ雨、

廃屋に差し込む柔らかな太陽の光、

割れた窓から入り込む風や鳥、

廃墟となった病院に入り込んだハエの音、

戦車を包み込む木々。

 

 これらは人類がいたときは入り込む余地はなかった。

 

人類がいたときは隔てられていた

人類世界と自然。

人類がいなくなって

人類世界と自然の壁がなくなって

じんわりと人類世界が自然にのみこまれていく。

 

いなくなったのは人類だけで、

自然はありのままにいつも通りに存在している。

その様子が静かながら生き生きとしていて、

不思議な穏やかさを感じる。

 

最後の場面では廃墟となった円形ホールのようなところに雪がふぶいてだんだん形がわからなくなり、ついにはすっかり真っ白になって見えなくなる。まるで、自然に遺産がのみこまれてていくようだ。

廃墟サンクチュアリ

 

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