人生に悩んだときに役立つ本ー「超訳ニーチェ」「独学術」
あなたにはあなたの支えとなった本はありますか?
私にはあります。
人生の岐路において出逢い、
私に発想の転換を促し、
私の支となった一冊です。
わかりやすい言葉に訳され、
心にスッと入ってきました。
わかりやすいといっても、
よくある自己啓発書にあるような軽い言葉が使われているというわけではありません。
ゆるふわの優しい癒しの言葉が並んでいるわけでもありません。
硬直した思考を、
「こういう考え方もある」
と鋭く指摘することで解きほぐしていきます。
一番役に立っている言葉は
疲れたと感じたら、考えない、思わない
いつものように毅然としていられなくなったら、疲れている証拠だ。疲れていると、わたしたちはため息をつき、愚痴を口にし、後悔を口にし、ぐるぐると似たようなことを考え、そのうち憂鬱なことや暗いことが頭の中を勝手に動き回るようになる。
それは毒を吸うようなことだから、疲れたと感じたら、考えることをやめ、休んだり寝たりするに限る。そして、また毅然として活動できるように明日に向かって備えよう。
つまり
「マイナス思考になっているときはただ疲れているだけだからさっさと寝るのが良い」
全然難しくないし、役立ちそうでしょ?
マイナス思考でぐるぐるしているときは
思い出して寝ちゃいます!
あまりに読みやすいので
ニーチェの原著を読んだことはないのだけれど、(読めない)かなり意訳されているのだろうか?訳者のとらえ方が付加されてないだろうか?とか失礼ながら、心配したこともありました。
しかし、訳をかかれた
白取春彦さんの『独学術』
を読んで、
物事を深く広がりをもってとらえる方だと知り、
余計な心配だったとわかりました。
わかりやすかったのはニーチェのその真意を十分に読み取っているがゆえなのでしょう。
この「独学術」は独学をするためのハウツー本ではありません。
そもそも独学とは何か?とか
その心持ちであったり、
独学の楽しさ、おもしろさ、美しさを自身の経験や具体例とともに語っています。
この時々挿入されるちょっとした具体例がおもしろい発見に満ちていて思わず、独学の世界へいざなわれてしまいます。
独学するとこんなことがわかるのか⁈おもしろそう!とこんな具合に。
- 作者: 白取春彦
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2010/01/12
- メディア: ペーパーバック
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